2020.6.29
  • 物流改善

WMSはクラウド型がおすすめ!メリットを解説

コンサルタントが解説! WMSの選び方

クラウドサービスはここ数年で定着し、現在は様々なサービスで利用されています。WMSをはじめとする当社開発の物流ソリューションも、全てクラウド化しており、数多くのお客様に安定したサービスを利用いただいています。
今回は、クラウドサービスのメリットとその安全性についてお話しします。

 

クラウドサービス利用のメリット

 

1. 費用が抑えられる

クラウドサービスは、サービスを提供するベンダーのハードウェアをインターネット経由で利用するため、サーバーやネットワークなどの大規模な初期投資や導入後のメンテナンス費用が抑えられます。運用面でも、自社でサーバーなどの運用をする必要がないため、専門知識を持った運用保守要員の教育やその人件費が不要になります。
また、自社でシステムを構築する場合、ビジネスが縮小しても投資額は取り戻せませんが、クラウドサービスであれば使った分だけ支払う従量課金が取り入れられているため、ビジネスの規模に応じたコストで維持できます。

  

2. 導入期間が短縮できる

パッケージを導入する場合、サーバーやアプリケーションの調達、セットアップなどの環境準備に時間がかかりますが、クラウドサービスはこれらの多くが不要となり、すぐに利用することも可能です。

 

クラウドサービスの安全性

 

セキュリティへの不安

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クラウドサービスは、サービスを提供するベンダーのクラウド上でデータを管理するため、自社で構築したサーバーを利用するのと比べ、セキュリティに不安を感じることもあるでしょう。
しかし、近年ではクラウドサービスを提供するベンダーはセキュリティの強化に注力しており、クラウドの安全性は高まってきています。自社でシステムを構築するオンプレミスであれば、自社の納得のいくセキュリティ体制とすることが可能ですが、それには多くの手間と費用がかかります。そのため、セキュリティ対策が徹底されているクラウドサービスを選ぶ方が効率的と言えます。

ここでは、当社のクラウドサービスを例に、セキュリティ対策で注力する点をご紹介します。

 

障害対策

「クラウドサービスはシステムダウンしない」と思われていないでしょうか。一般のシステムと比較してクラウドサービスは高い可用性を誇りますが、100%安全とは言えません。
時折大規模なサービスの障害が発生した事例が報道されたりしますが、クラウドサービスも、システムの障害を避けて通ることはできないのです。
これに対して当社のクラウドサービスは、お客様の業務の継続に支障がでないよう様々な障害対策を立てています。障害の対策はレベル別に分類すると、大きく以下の三つに分けられます。

  1. 1. 障害を起こりにくくするとともに、お客様が気付かないうちに対応している
  2. 2. お客様が障害に気付いた時には、すでに対応を始めている
  3. 3. 障害が発生した際にはお客様の業務へのインパクトをできるだけ抑える

それでは、それぞれの内容をご紹介します。

 

1.障害を起こりにくくするとともに、お客様が気付かないうちに対応している

当社は、ハードウェアを二重化し、障害が発生した際には自動的に切り替わるような堅牢な環境にしています。
例えば、故障の多いハードディスクや電源は一つが故障しても動き続けるように、予め複数台数で構成されています。また、故障をしかけているハードウェアのエラーを監視して予防交換するなど、早期の対応をとるようにしています。

さらに、パーツの二重化だけでなくサーバー自体も二重化されています。
例えば、アプリケーションが動くサーバーは2台用意されており、それぞれのサーバーに負荷が偏らないように負荷分散装置によってどちらのサーバーで処理をするか振り分けられます。これにより高負荷による障害を未然に防止します。
仮に障害が発生して片方のサーバーがダウンしても、負荷分散装置が正常なサーバーに処理をさせるため、システムが停止することはありません。また同様に、データベースサーバーも、障害発生時には別のサーバーに自動で切り替わります。

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また、障害が発生する前に予兆を捉え対策とれるようにもしています。
システムは大きくハードウェアとソフトウェアに分かれており、ハードウェアの中で、例えばCPUは一定の使用率を超えると処理が遅くなるため、常に使用率を監視し必要に応じて増強します。同様にメモリが不足している状況、データベースの使用状況、ネットワークの使用状況など、様々なリソースを監視し対策を施します。

ソフトウェアにおいては、インターネットエクスプローラーのようなブラウザを使ったシステムは、長時間の放置や、誤ってブラウザを閉じてしまった際に接続が切れてしまうことが日常的に発生します。これを放置するとシステムの資源をどんどん使ってしまうため、接続が切れてしまった処理をツールで発見し終了させることで、快適に使える環境を確保しています。

アプリケーションの処理時間(パフォーマンス)を監視することでレスポンスの劣化を検知し、原因の究明と対応を取れるようにしていきます。一般的にパフォーマンスはサーバー上の処理時間を測りますが、お客様との間にはネットワークもあるため、そこに遅延の原因がある場合もあります。このような場合にも備え、サーバー、ネットワークの先にあるハンディターミナルやパソコンでレスポンスを測定した上でその状況を収集する仕組みを用意し、対策が取れるようにしていきます。

一方、セキュリティにおいては専用の機器を用意して外部からの不正侵入を防いでいます。外部からの不正なアクセスを監視し、お客様の利用には影響がないよう該当する不正アクセスのみを遮断し、システムを守ります。さらには専門業者に外部から不正なアクセスのテストを依頼して、セキュリティホールがないことを定期的に確認しています。

 

2.お客様が障害に気付いた時には、既に対応を始めている

障害発生時に即座に対応ができるよう、ハードウェアやソフトウェアをリアルタイムに監視し、障害を検知すると同時に待機しているエンジニアに音声で知らせます。
エンジニアはこの音声による通知を聞くと同時に対応を始めます。

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アプリケーションの障害には、異常終了だけでなく、 処理時間の長時間化(パフォーマンス悪化)もあります。お客様の業績成長による処理データの増加により、処理時間が長時間化する場合があります。これに対応するために、処理時間を監視し、定常的に長時間化の傾向がある場合、処理能力の増強や処理方法の最適化などを行い、快適に使用できるような改善を行っています。

3.障害が発生した際にはお客様の業務へのインパクトをできるだけ抑える

障害を短時間で解決するには異常の原因を特定する情報=発生個所と症状を即座に可視化できるようにしておくことが必要です。当社では上記のようなハードウェア監視による原因特定をしている他、アプリケーションの障害を判別するツールで導入し、プログラムのどの部分でどのようなトラブルを起こしているのか捉えられるようにしています。

障害が発生した際にやむを得なくシステムを再起動する場合がありますが、起動にはCPUなどの資源を非常に多く使うため、時間がかかります。ひとつのサーバーに数多くのシステムを動かしていると起動に時間がかかるため、業務の再開が遅くなります。
その対策としてひとつのサーバーに導入するシステム数の上限を設けています。こうすることにより短時間で再起動でき、業務をできるだけ早く再開できるようにしています。なお、この対策には障害が影響するお客様の数が限定される副次効果もあります。

一方、物流の現場ではシステム障害があっても業務を極力止めないように様々な判断をされます。そのためには復旧の見込み時間などの情報が必要になります。当社では複数のお客様に影響がある重大障害の場合、その状況を登録いただいたお客様それぞれにメールでお知らせする対策をとっています。早期に回復させる対応をする一方で、30分おきに対応状況や復旧のめどをお知らせすることで、業務の対応に役立てていただけるようにしています。

このように、弊社ではいかに障害を発生させないようにするか、発生した際にはいかにお客様への影響を最小限にするかといった対策を講じています。
みなさんも、クラウドサービスを選定や導入する前には、セキュリティ面をよく確認し、安全に利用できるサービスを選びましょう。

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