物流リソースをシェアリングして有効活用 Sharing
物流のシェアリングとは
物流業界を取り巻く問題
- ・多品種少量出荷、時間指定など顧客要求の高まり
- ・EC需要の急激な増加
- ・燃料高騰による収益の圧迫
新型コロナが更に追い打ちをかけ、物流業界は大変厳しい状況下におかれています。
- ・慢性的なドライバー不足
- ・不在時の再配達など負荷の増加
- ・ニーズの多様化によるトラック積載率の低下
一方で、コロナ前から叫ばれている物流サービスのキャパシティ不足も喫緊の問題です。
このような中、「物流業界のシェアリング」に大きな注目と期待が高まっています。
物流リソースのシェアリングに活路
「シェアリング」とは、カーシェアリングやルームシェアリングに代表されるいわゆる「自分以外の誰かとモノや空間、サービスをシェア(共有)する」という考え方です。
物流業界でも、限りある物流リソースを部門間・企業間でシェアリングする動きが高まっています。
- ・保管スペース
- ・荷役
- ・トラック(ドライバー)
- ・マテハンやロボット
- ・情報システム など
物流リソースとは下記のことを指します。
物流のシェアリングに向けて
シェアリングは一足飛びには実現できず、以下のようなポイントを押さえる必要があります。
- ・標準化
- 複雑で固有な業務を取り除き、できるだけシンプルにします。
- 作業員の多能工化、情報システムやデジタル技術の活用も大切な取り組みです。
- ・規格化
- 業界や企業で同一のルールを定めることが大切です。
- 例:データ通信(業界VAN)、伝票、パレット、資材、運用手順、など
- ・情報共有と共通プラットフォーム化
- 参画する企業がそれぞれに持つ情報を一元化し、共有するシステム基盤が必要です。
- 荷主企業が持つ販売、出荷、調達に関わる在庫の情報
- 物流事業者が持つ倉庫、トラック、ドライバーなど物流リソースの情報
- ・アライアンス化
- 業界や地域を跨いで同じ目的を共有する企業の賛同が必要です。
- 共同輸配送、スマート物流サービス、など
※スマート物流サービスの詳細についてはコラムをご覧下さい
コラム:物流クライシスを乗り越えるスマート物流サービス
PSI情報を統合管理し物流リソースを最適化
ロジスティクスPSI
限りある物流リソースをシェアリングして有効活用するには、ロジスティクスPSIが有効です。
部門間または企業間に点在する在庫と物流リソース情報を共通のプラットフォームに集約します。未来の在庫計画を見据えて負荷の山崩しを行い、在庫と物流リソースが連動した物流計画を立案します。

- 従来型の作業計画
- ・PSI情報が分断され、在庫・作業計画につながりがない
- ・作業手配が直前になり、ムリやムダが生じる(結局、人海戦術となる)
- ロジスティクスPSIの作業計画
- ・未来のPSIを目安に計画が立てられ、物流リソースを有効化できる
- ・物量や作業量を山崩しすることで負荷調整ができ、リソースを平準化できる
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