キッティングとは
こんにちは。物流アウトソーシングサービス「物流業務クラウド」を提供するセイノー情報サービスです。
キッティングとは、企業がIT機器を新たに導入する際に、アプリケーションのインストールや初期設定などを行い、使用できる状態に整えることです。この記事では、キッティングとLCMの違いやキッティングの主な手順、キッティングサービスを利用するメリットについて解説します。キッティングサービスの選び方も解説しますので、IT機器の導入を考える担当者は参考にしてください。
目次
1. キッティングとは
3. キッティングの主な手順
6. キッティングサービスとは
11. まとめ
キッティングとは
キッティングとはどのようなものか、LCMとの違いとあわせて解説します。
キッティングの概要
キッティングとは、パソコンやスマートデバイスなどのIT機器を対象とし、OS・ソフトウェアのインストールや設定、周辺機器の接続、資産管理登録などの一連の準備作業を行い、すぐに使える状態にする業務を指します。キッティングは単なる「セットアップ」や「インストール」とは異なり、業務利用を想定して一式を整えることが特徴です。
LCMとの違い
LCMは、ライフサイクルマネジメント(Life Cycle Management)の頭文字をとった言葉です。キッティングとLCMには、サービスの目的と範囲に違いがあります。キッティングは、初期設定やネットワーク接続などセットアップに特化した作業です。一方、LCMはIT資産のライフサイクル全体を一元管理します。業務範囲は、IT機器の購入計画や調達、構築・導入、運用・保守、撤去・廃棄までを網羅します。もちろんIT機器のキッティングもLCMに含まれます。
キッティングに必要なスキル
キッティングには、以下の基本的なパソコンスキルやサーバー、ネットワークに関する知識が必要です。
- ・OSについての理解
- ・ソフトウェアのインストールや設定
- ・セキュリティ設定の知識
- ・LANやWi-Fi、VPN等のネットワーク設定 など
キッティングの主な手順
パソコンやスマートデバイスのキッティングの主な手順を例に解説します。
周辺機器を確認する
箱を開封し、本体や付属品が揃っているか確認します。キーボードやマウスなどの周辺機器の過不足、パソコンやスマートデバイス本体の傷の有無も確認しましょう。
通電し周辺機器を接続する
電源を入れ正常な状態であることを確認します。通電することで、初期不良や機能不全を事前に検出できます。通電を確認したら、マウスやキーボード、モニターなどの周辺機器を接続します。
初期設定とネットワーク接続を行う
BIOSのセットアップが完了したらOSをインストールします。OSを起動後、地域や言語、デバイス名、部門名、使用者名などを設定します。必要に応じてアップデートも実行しましょう。続いてネットワークの設定を行い、インターネットや組織内ネットワークにアクセスできるようにします。
アプリケーションやソフトウェアをインストールする
ExcelやWordなどのMicrosoft Office製品、メールソフト、ブラウザ、セキュリティソフトなど必要なアプリケーションをインストールします。
周辺機器を設定する
プリンターやスキャナなど周辺機器の設定と接続を行い、問題なく動作できるか確認します。
キッティング作業を効率化するコツ
キッティング作業を効率化して業務の負担を改善しましょう。ここでは、2つのコツを解説します。
クローニングの手法を利用する
クローニングとは、コピー元となるマスター環境をあらかじめ作成し、それを複数台の機器にコピーする方法です。これにより、1台ずつ個別にキッティングする手間が省け作業が効率化します。また、一部の設定を除き機器が同一設定状態になるため、導入後の運用・管理が容易になります。
キッティングを外部委託する
キッティングの専門業者に業務を依頼することで、情報システム担当者は本来の業務に集中できます。専門の事業者はキッティングに特化した知識や施設を有しているので、自社で対応するよりも正確に、早く、大量の機器のキッティング・配布が可能となります。
自社でキッティングする際の注意点
キッティング代行業者に依頼せず、自社でキッティングする際の注意点を解説します。
セキュリティ対策を行う
キッティングの際は、セキュリティ対策を行いましょう。セキュリティ対策を怠ると、外部からの攻撃やウイルス感染などにより情報漏洩が発生する可能性があります。以下は、主なセキュリティ対策の例です。
- ・セキュリティソフトをインストールする
- ・ネットワークのセキュリティを設定する
- ・ファイアウォールを設定する
- ・HDDやSSDを暗号化する
- ・パスワードポリシーを適用する など
プロジェクトを管理する
大量のキッティングを円滑に進めるには、納期を意識した細やかなスケジュール管理が欠かせません。複数の作業者間で手順を事前にすり合わせし、作業品質と効率を確保するようにしましょう。
キッティングサービスとは
キッティングサービスは、IT機器の新規導入や、バージョンアップに必要な機器の設定・展開を代行するサービスです。ここでは、キッティングサービスの主な内容を解説します。
キッティングサービスの内容
キッティングサービスに含まれる内容は、以下のとおりです。
- ・キッティング作業の計画
- ・ハードウェア構成の確認
- ・組付、組立手順の作成
- ・ユーザーとの個別設定内容の合意
- ・キッティング環境の準備
- ・設定チェックシートの作成
- ・設定スクリプトの作成
- ・キッティング作業
- ・稼働確認
キッティングサービスを利用するメリット
サービスを利用することで、作業の手間を減らしコストを抑えながら、より高い品質で準備ができます。ここでは、主な3つのメリットを紹介します。
コストやリソースを節約できる
キッティングには多くの人手が必要です。外部のサービスを活用すればIT機器導入にかかるコストや人員を抑えられ、従業員は本来の業務に専念できるでしょう。
作業品質が向上する
サービスを提供する事業者は、IT機器に精通した専門家で構成されており、複数台のセットアップを効率的に進めます。自動化ツールや専用システムを活用することで、作業ミスを防ぎ進捗を可視化しながら高品質かつ短納期で作業します。
効率的に資産管理ができる
キッティングサービスの多くは作業報告書を作成してくれます。これは、いつ、誰が、どの端末にどのような設定を行ったかを記録したもので、シリアルやソフトウェアのバージョン情報なども含まれます。付属品の有無も管理対象です。この報告書によりIT資産を正確に把握することができ、リプレースや廃棄、アップデート時にも役立ちます。
キッティングをアウトソーシングする企業が増えている理由
デジタルデバイスが業務に欠かせない現代において、キッティングは重要な役割を果たします。IT機器の導入・管理を効率化することで、組織全体の生産性や競争力の向上にもつながるでしょう。以下の理由から、キッティングを専門業者にアウトソーシングする企業が増えています。
- ・IT担当者への負担が大きく、本来の業務に支障が出る
- ・入替時は、短期間かつ膨大な作業が求められるので、ミスやトラブルが発生しやすい
- ・取り扱うデバイスの種類が増えており、専門知識が必要
キッティングサービスの選び方
キッティングサービスを選ぶ際は、以下の点を考慮し自社に適したサービスを選定しましょう。
- ・実績や品質
- ・サービス内容
- ・サポート体制
- ・納期
- ・費用
- ・対応台数
- ・セキュリティ対策 など
セイノー情報サービスが提供するキッティングサービスの強み
セイノー情報サービスは、グループである西濃運輸は元より大手ITベンダーをはじめ、製造業・商社・公共系などの幅広いお客様にキッティングサービスを提供しています。さまざまなIT関連機器の検査・組立で培った技術と経験をもつ専門技術者による高度なサービスレベルが強みです。専用設備を備えたキッティングセンター(厚木物流センター)と、専用システムによる工程・ステータス管理により、高品質・短納期を実現しています。お客様の導入計画に合わせてキッティング作業や輸送手配を行い、IT資産管理における負担軽減の一翼を担っています。
厚木物流センターでは、月産最大8,000台のパソコンをキッティングしています。全国複数拠点でのキッティング・出荷にも対応可能です。セキュリティ対策として、スマートICタグによる入退出記録管理 、全館監視カメラ装備、警備会社との連携による24時間警備体制を実施しています。
まとめ
キッティングは、IT機器導入時の品質を左右する大切な作業です。専門業者によるキッティングサービスを活用することで高品質かつ短納期の導入が可能となり、コスト削減と情報セキュリティ強化を両立できます。信頼できるパートナーを選定し、最適な導入体制を構築することが、企業のIT資産管理と業務効率化の鍵となります。
セイノー情報サービスでは、大手ITベンダーをはじめ、製造業・商社・公共系などの幅広いお客様にサービスを提供してきました。キッティングサービスをご検討の際は、ぜひ以下からお問い合わせください。
