導入ソリューション
- ライフサイクルマネジメント
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- 企業名
- ブラザーインダストリアルプリンティング株式会社
- カテゴリ
- アウトソーシング
- 企業規模
- 70名(2022年4月時点)
- 業種
- 製造業
- 取扱商品
- プリンタ/マーキング機器の輸入・販売・アフターサービス
お客様の概要
ブラザーインダストリアルプリンティング様は、英国ドミノプリンティングサイエンス社の日本市場における総販売店として、コーディング/マーキングのトータルソリューションをご提案されております。
同社の国内物流拠点における産業用プリンタ・インクの在庫管理から出荷前検査、期限管理について、セイノー情報サービスはトータル的なアウトソーシングサービスをご提案しました。
- 課題
- ・製品供給体制のBCP対策
- ・製品および消耗品(インク)のシリアル・ロット管理
- ・作業の外部委託を進め自社技術員をコア業務へ移管
- 成果
- ・サービスレベルを落とさずBCP対策を実現
- ・WMSの利用により指定シリアル・ロット製品を間違いなく出荷
- ・検査作業を標準化しアウトソーシング化
ご提案前の課題
供給体制の強化
扱い製品(産業用プリンタ)の出荷先は製造業が中心となり、例えば食品工場や化学品・化粧品工場での製品やラベルへの印刷、精密機器工場の基盤への印刷を担う機器を扱っています。
産業用プリンタ本体およびインクの出荷遅延や間違いは即時、工場の生産ラインに大きな影響を及ぼすため供給体制の強化は喫緊の課題でした。
細かい在庫管理
産業用プリンタの出荷は全てシリアル単位で管理されます。インクも取引先ごとに細かく色や成分が決められており、出荷ミスをすれば現地では誤った色や成分で刻印されるためトラブルにつながります。
指定の製品を間違いなく出荷することはもちろんのこと、出荷実績から製品情報や作業者情報をトレースすることも要求されます。
物流の複雑化
また、冒頭の通り同社製品は海外からの輸入が多く、国内拠点で受け入れする際には外観検査に始まり、通電検査、付属品(キャスター等)セット、インク漏れチェックなど、同社の技術者しか把握していない作業もありました。 そのため本来の技術業務ではなく物流に時間が割かれるなど、生産性の低下も招いていました。
業務の変革ポイント
ご提案前は関東1拠点から全国に向けた出荷をしていましたが、製品及びインクの供給体制の強化を最優先に、先の課題を解決できる物流パートナーを模索し、新しい物流パートナーとしてセイノー情報サービスを選定しました。
全国3ヶ所からの出荷
BCP対策として厚木、東京、大阪の3拠点に拠点を分散しました。
厚木センターでは産業用プリンタや集塵機本体およびパーツを管理し、東京センター・大阪センターでインクの出荷管理をします。
災害発生時、大型のイベント(東京オリンピックなど)時でも、東京と大阪で分散することでサービスレベルを落とすことなく供給が可能となりました。
WMSを使ったシリアル・ロット管理
アウトソーシングにあたっては実績あるWMS=SLIMS(スリムス)を活用しています。
業種業態問わず様々な製品に対応し、シリアル指定出荷、ロット指定出荷にも対応しています。またインクに関しては使用期限の管理も可能となりました。
シリアル・ロットレベルでのトレーサビリティを実現しています。
技術的作業もアウトソーシング
弊社では長年にわたり多種多様なIT機器をキッティングしてきた専門部署(厚木センター)があります。 製品本体の外観検査・通電検査は同社の技術者にしかわからない作業がありましたが、実績をたよりに業務を分解・標準化し検査業務も一括アウトソーシングすることに成功しました。
マネジメントセンターで窓口集約
物流には様々な変更や調整ごとが発生します。特に昨今のコロナ禍、紛争などの影響により飛行機や船が遅れることが頻発しています。 入荷日や出荷日の調整から作業指示、関連する問合せに対して弊社のマネジメントセンターが窓口となり、ブラザーインダストリアルプリンティング様の代わりに各倉庫との調整を行っています。
導入の効果
01 サービスレベルを落とさずBCP対策を実現
・厚木、東京、大阪の3拠点から産業用プリンタ・インクを全国へ供給
・災害や大規模イベントの際は東西拠点の出荷比率を意識的に調整
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02 WMSの利用により指定シリアル・ロット製品を間違いなく出荷
・付属品セット組み、得意先で異なるインク色の出荷ミスを撲滅
・在庫に加え作業実績もシリアル・ロットレベルでトレース
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03 検査作業を標準化しアウトソーシング化
・外観検査、通電検査、インク漏れチェックなど技術作業も全て外部委託
・マネジメントセンターで問合せ窓口を一本化