在庫を減らせばコストは下がりますが、逆に欠品が起きると販売のチャンスを逃してしまいます。このバランスをうまく保つために大切なのが、「安全在庫」と「発注点」です。
安全在庫とは?
安全在庫とは、需要の変動や納期遅れなど、予測できないトラブルに備えてあらかじめ確保しておく、いわば保険のような在庫です
ポイントは、必要最小限でリスクをカバーする量を見極めること。
多く持ちすぎると、保管コストや廃棄リスクが増えてしまいます。
安全在庫は、安心のために「持ちすぎない」ことが大切です。
サービス率と安全在庫
安全在庫を決める上で欠かせない指標が「サービス率」です。
サービス率は「お客様からの注文に対して、どれくらい欠品せずに対応できたか」を示す数字です。たとえば、サービス率95%とは「100回の注文のうち95回は欠品せずに納品できる」という意味になります。
設定する値は、商品やお客様の要求によって変わります。感覚で決めるのではなく、過去の需要データやリードタイムをもとに数値で決めるのがポイントです。
安全在庫の計算方法
一般的には次の式で計算します。
安全在庫 = 需要の標準偏差※1 × √リードタイム※2 × 安全係数(Z値)※3
※1需要の標準偏差:需要のばらつき
※2リードタイム:発注から入荷までの日数
※3安全係数(Z値):サービス率に応じた値(例:95%→1.65、99%→2.33)
発注点とは?
発注点とは、「在庫がこのくらい減ったら次の発注をかける目安」です。
発注点 = 平均需要 × 平均リードタイム + 安全在庫
発注点を決めるときは、リードタイム中に必要な数量に安全在庫を加えて計算します。
こうしておくことで、納品が間に合わなくなる心配も減り、在庫を必要以上に抱えすぎることも防げます。
現場運用の4つのポイント
①重要度に応じた在庫調整
売上や利益への影響が大きい商品は多めに、影響の小さい商品は少なめに在庫を調整します。②定期的な見直し
需要やリードタイムの変化に応じて、在庫量や発注の仕方を定期的に見直します。③情報共有の徹底
在庫状況や発注タイミングをシステムで共有し、チーム全体で状況を把握します。④判断ルールの事前設定
納期遅れや急な特需に備え、発注や対応のルールをあらかじめ決めておきます。まとめ
安全在庫と発注点を活用することで、数字に基づいた在庫管理ができ、欠品リスクを減らしながらコストも抑えることができます。弊社のオンラインセミナーでは、数字に自信がない方でも理解できるよう、演習を交えながら実践的な方法を学べます。現場ですぐに活かせる内容ですので、ぜひご参加ください!




