2019.12.10

<第2話>コミュニケーションプラットフォームの活用

環境変化に対応できる 生産管理のしくみ

事業環境の変化への対応

変化の激しい事業環境に対応するためには、情報の活用が重要です。ですが、リアルタイムな情報取得やその情報の活用・共有においても、Excel中心の業務ではローカル管理になりがちで、情報共有のための新たな仕組みの構築が必要となります。

それは、「コミュニケーションプラットフォーム」を中心に据える仕組みです。コミュニケーションプラットフォームとは生産管理において、製造部門を中心に営業部門、調達部門、需給管理部門など様々な部門から発生する情報をリアルタイムに収集し、一元管理・共有するプラットフォームです。これによりなにか問題が発生しても、他部門への影響度合いも含めてチェックすることができます。

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図1 コミュニケーションプラットフォームの概要

コミュニケーションプラットフォームによりもたらされる効果

それではコミュニケーションプラットフォームによってもたらされる効果についてお話しましょう。
 

在庫管理の可視化

コミュニケーションプラットフォームを活用することで、正確な在庫情報がリアルタイムに収集できるため、急な計画変更などに迅速に対応ができます。また、将来的な在庫推移も確認することができるため、市場動向にあわせた計画を全社的かつ横断的に可視化でき、過剰在庫や欠品を早期に把握することが可能になります。またここで収集した情報は、「何人の作業員が働いて」、「どのくらいの時間がかかるのか」など、コストと生産性を見直すことにも活用可能です。

 

実際原価の管理

今までは、全ての情報を収集し計算することが難しいため、予定原価で対応していた企業が多いと思います。しかし、コミュニケーションプラットフォームを活用することで、実使用高・実製造工数/実稼働時間を把握することができるため、実際の原価を簡単な計算で出すことも可能となります。これにより採算性を把握でき、商品の改善などを検討する上で重要な視点を見いだせるのです。

クラウドサービスのメリット

コミュニケーションプラットフォームはクラウド環境で利用することができます。クラウドにより新たなシステムを入れる際に大きな障壁となるコスト、展開性においてもとても大きなメリットがあります。

 

コスト削減

システムをクラウド上で展開すればサーバーなどの機器を購入する必要がなくなることで初期投資を抑えられ、かつ早期の立ち上げが可能となります。またシステム稼働後もサーバーの管理を自社ではなくシステム会社に依頼することにより、維持管理費も抑えられます。

 

容易な展開性

情報をクラウド上で展開しているため、いつどこにいても、同じ情報にアクセスすることが可能になります。本社や工場、海外拠点で同時に同じ情報を共有することで、迅速な問題解決や業務改善につながります。

 

万全なセキュリティー

クラウドサービスは様々な障害対策が施されており、専門の技術者が維持管理しているためダウンすることがほとんどありません。さらに、サービスを提供している企業が地域が異なる拠点を複数用意していれば、災害が発生しても別の拠点でシステムを稼働することができるため業務を止めずに済みます。これは自社内でサーバーを稼働させるよりも、より安全な利用が可能となります。

次回は、当社の生産管理システム SPENCER の導入事例をご紹介します。

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