2021.4.6

<第4話>生産管理システム活用事例(食品メーカー)

環境変化に対応できる 生産管理のしくみ

 

今回は、前回に引き続き、当社の生産管理システム SPENCER の導入事例をご紹介します。

 

生産管理システム SPENCER 導入事例C

ある食品メーカーのお客様では、在庫管理レベルを向上させることにより、在庫を削減されました。

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この企業では、現場作業は紙の指示書に基づいて行われており、作業実績や原材料の使用量などは、手作業でシステムへ入力されていました。そのため、在庫情報と実在庫の時間的なズレが発生していました。

そこで、生産の各工程においてハンディターミナルを活用して原材料や資材の管理を行いました。これにより、在庫情報がリアルタイムに収集できるようになり、在庫情報と実在庫の乖離により発生していた余分な発注を無くすことができました。 さらには、使用原材料のロットや実作工数も把握できるようになったことで、実際原価の算出ができるようになりました。

これらの改善により、製造にかかる費用を年間400万円削減することができました。

 

生産管理システム SPENCER 導入事例D

続いても食品メーカーの事例です。
このお客様は、完成品の生産計画及び、その完成品に付随する資材(原料、箱や景品、段ボールなど)までの一連の計画業務を補完し、社内サプライチェーンを実現されました。

この企業の取扱い品は、季節波動がとても大きいという特長がありました。このような商品特性に応じた計画には経験に基づいたノウハウが必要となります。そのため、生産計画と資材調達計画はどうしても熟練社員に依存してしまい、更にその運用も、複数のエクセルをベースに行われていました。

このような背景から、大きく3つの課題を抱えていらっしゃいました。

  1. 1. 明確な在庫基準値が無い
  2. 2. 複数のシステムからデータを集め、エクセルを作成することに手間がかかる
  3. 3. 社内の情報共有が出来ていない

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そこで、SPENCERの生産計画と調達計画を活用した業務変革及と段階的な導入プランを提案しました。 元々SPENCERはエクセルライクな計画立案画面が高く評価されておりましたが、このお客様では、導入前に使用していたものと同じグラフを表示したり、ボタン操作一つでその商品の過去の需要、比率、発注点などが確認できるなど、お客様の意見を反映して使い易い工夫をしました。

初年度に生産計画を、翌年に調達計画を導入したことで、現在はエクセルでの運用は完全に撤廃され、SPENCERは業務になくてはならない存在となりました。お客様からは、「完成品の在庫を適正化することで、関連する資材の在庫も削減できた」と喜ばれております。

 

まとめ

前回もお話しした通り、様々な部門からの情報を一元管理し、共有することで、刻々と変わる時代に柔軟に対応する組織力が醸成されます。最近注目のスマート工場・スマートファクトリー化を推進するためにも、情報をリアルタイムに収集し一元管理・共有する「コミュニケーションプラットフォーム」はとても有効です。今回ご紹介した事例が、検討していただくためのご参考になれば幸いです。

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