2015.12.21

<第13話>RPA(事務ロボット)の物流マネジメントへの適用

ロジスティクス改善コラム ロジの素

 

RPA(事務ロボット)の物流マネジメントへの適用

 

RPA(事務ロボット)とは

RPAとは、 Robotic Process Automation(ロボティクス・プロセス・オートメーション)の略称で、いわゆるホワイトカラーが従事する事務業務(パソコン操作を伴う業務)を自動化する仕組みです。 セイノー情報サービスでは、お客様の本社物流部(運営管理)や物流現場(運用管理)の業務をBPO(Logistics Business Process Outsourcing)する物流技術サービスを提供しています。その中核を担っているのがマネジメントセンターです。 マネジメントセンターでは、お客様の営業からの依頼を受付け、物流業務計画を立案して、連携したり、物流パートナー事業者への指示や実行物流の進捗管理を行っています。また、依頼内容は、その後の訂正や変更もあり、その都度、計画を見直したりすることもあります。

セイノー情報サービスでは、このような事務業務にRPAを適用しています。 図1は、マネジメントセンターで担当する特定の業務について、従来業務(RPA適用前)とRPA適用後の作業時間の変化を示したものです。

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図1 生従来業務とRPAを適用した場合の業務時間の変化


図の上段は、従来業務(RPA適用前)の業務時間の姿を示しています。従来、この業務は、作業者が業務システム(パソコン)を使って作業を行い、管理者がチェックするという手順で行っていました。これら一連の業務における所要時間は、合計48分で、作業者による作業は39人分、管理者によるチェックは9人分となっていました。 図の下段は、RPA適用後の業務時間の姿を示しています。従来、作業者が行っていた業務をRPA置き換えたわけです。

この図からおわかりいただけるように、これら一連の業務における所要時間は、合計6人分(87.5%減)となり、作業時間も27分短縮しています。 これがRPA(事務ロボット)の活用効果です。 作業者がパソコンで、キーボードやマウスを使って行ってきたルーチン業務は、すべて、RPAが代行するようになります。RPA活用により人による作業に比べて、業務効率化・コスト削減、ミスの撲滅、人手不足への対応、サービスの価格競争力の向上が期待できます。 RPAは、「働き方」を変えるのではなく、「働くこと」そのものを変えます。

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