2026.6.10

教えるのはどこまで時短できる?DXで叶える新体制

今日から使える小さな改善ヒント 物流現場のあるあるレポート!

 

人手不足が深刻になる一方、新しいスタッフが入るのは嬉しいこと。
でも教育のために特定のスタッフの作業が止まってしまうのはなんだか勿体ない。
よくある状況ではないでしょうか。



覚えることが多い…が教育を長引かせている

物流現場では、商品の種類、棚の場所、作業ルール、システムの操作…覚えなければならない事がたくさんあります。特に大きな負担になるのが、「どこに何があるか」を覚える事です。

従来のピッキングの現場では、スタッフが横について、「この商品はA棚の右側にある」「このケースではこう処理する」など、細かく作業内容を教えるのが当たり前でした。結果として、一人で動けるようになるまで2、3か月という状況も珍しくありません。



「場所を覚えない」仕組みが現場を変える

ある企業では、この課題を思い切って見直しました。
ポイントは、「ロケーションを暗記しなくても作業できるようにする」ことです。「人が場所を覚える」運用を見直し、倉庫管理システム(WMS)とロボットを導入したのです。 新しい運用は、驚くほどシンプル。

作業者は持ち場で待っているとロボットがやってきます。
停まった場所でロボットの画面に表示された商品を指定の棚から取ってバーコードを読むだけ。
棚番を覚えることも商品を覚える必要もありません。
1商品の作業が終わるとロボットは次の商品の棚の前に勝手に進みます。

ロボットまでは…というのであればWMSだけでも効果は十分にあります。
ピッキングリストに指定された棚まで自分で歩く必要はありますが、あとは棚から必要数を取ってハンディーターミナルでスキャンするだけ。
ポイントは棚の番号をわかりやすく連想しやすいものにする事と、パッと見て直感的にその棚まで進めるような掲示にすることです。



多国籍現場の「言葉の壁」をITで解決。

さて、2027年には特定技能「物流」分野の新設も予定されており、外国人材の活躍はさらに広がるでしょうが、そこにも言葉の壁、教育の壁が存在します。
多言語に対応したシステムなら、それぞれの母国語で作業ができるため、「慣れない外国語で教える作業」は大幅に削減され、かつ作業者は即戦力になるでしょう。



導入前後の「仕込み」が運用の定着率を左右する

しかし、どれほど優れたシステムであっても、導入しただけで現場が勝手に回り始めるわけではありません。教育を時短し、運用を定着させるためには、事前の「仕込み」も不可欠です。

別の成功事例では、導入前に管理者・作業者それぞれに必要なレクチャーすべき項目を整理し、デモを用いた勉強会を通じて運用手順や疑問点を事前につぶしていきました。
こうした確認を丁寧に行うことで、「現場でどう動くのか分からない」「運用が統一されない」といった導入時の混乱を最小限に抑えられます。
また新しい運用に合わせたマニュアルを整備できる点も大きなメリットです。導入後の教育やイレギュラー対応時にも活用できるため、現場全体の標準化や運用定着につながっています。



採用の間口が広がると、現場の空気も変わる

作業環境が変わり、必要な受け入れ態勢が整えば、これまでは、「倉庫経験がある人」を探していた現場でも、「やる気があれば未経験でも大丈夫」という採用ができます。
IT、さらにはDXこそ、新時代の受け入れ態勢を支える鍵となるはずです。



DX
記事一覧に戻る

メルマガ登録

導入事例や新しいソリューション情報など、メルマガ会員限定で先行案内しています。

登録はこちら
CONTACT

お問い合わせ

サービスに関するご相談、資料請求は
以下よりお気軽にお問い合わせください