2019.7.24
  • 物流改善
  • 最新技術

<第4話>IoT・Sharing

ロジの素 物流課題の解決に向けた最新技術「BRAIS」の取り組み

――次にIoTについてお聞かせください。

IoTの目的は、現地・現物・現状のリアルタイムな可視化により、リカバリーアクションを早めることです。
弊社では、例えば食品メーカーの物流センターに温湿度センサーを設置し、リアルタイムでデータを取って許容値を超えることがないようにマネジメントセンターで監視しています。また、管理者のスマートフォンへの通知も実用化しています。

トラック運送では、居眠り防止も挙げられます。センサー付き座布団により、人の生体状態を取得し、「眠りかけているぞ」ということが本部でも把握できるようにアプローチしています。
これをビッグデータ化していくと、例えば、道路の特定の箇所で居眠りが生じやすいといったことも分かってくるわけです。こういったIoTの使い方があります。


――シェアリングについてはいかがでしょうか。

シェアリングとは「共有」を意味します。この言葉を用いた「シェアリングエコノミー」は、新たなビジネスを創出する領域として期待されています。
「シェアリングエコノミー」は、活用可能な資産・資源などを他者も利用可能とする経済活動です。近年は「法人から個人」へシェアリングサービスを提供するだけでなく「個人と個人」の間でシェアリングする事例も増えています。
これはスマートフォン等のモバイル端末が普及したことにより貸したい人と借りたい人のマッチングが容易にできるようになったことと、実名利用のソーシャルメディアが普及したことにより、これまで顔の見えなかったインターネットの向こう側の個人が見えることで、一定の信用度が可視化されることが背景としてあります。

シェアリングサービスは、年々拡大しており、物流においても今後も広く普及、浸透すると考えられます。
既に、物流の共同化は、産業界毎に大企業を中心に取り組まれています。また、輸送業界の中でも、集配や幹線輸送における共同化のケースが見られます。
しかし、その領域・参加企業は、まだ、限定的とも言えます。
中小企業構造が著しいわが国で、広く、物流のリソースを分かち合う言う意味でのシェアリングは、「オープンな商流・物流の需給調整プラットフォーム」が必要と言えます。


―――その他の取り組みの状況はいかがですか。

弊社では、デジタルトランスフォーメーション研究会(DX研究会)を立ち上げています。
お客様はそれぞれに固有の関心や解決すべき課題を持っています。このような状況の中で、お客様と共創しAI等の実用化による課題解決の検証活動を始めたところです。

この活動で、解決手段がうまくマッチし、課題解決が達成できれば顧客満足度が上がります。何よりもお客様自身の業務効率化・利益向上につながります。
この研究会活動で得られた成果は、お客様とシェアするとともに、弊社の提供ソリューションとして商品化につなげていきたいと考えています。これはまさに「共創」と言えます。


―――ありがとうございました。

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