「現場から要望があった機能を追加したのに、なぜか喜ばれない」
「一つの不具合を直したら、別の場所で問題が出た」……そんな経験、ありませんか?
現場のために誰よりも汗をかいているはずなのに、ゴールがどんどん遠ざかっていくような徒労感。その悩み、実はあなただけのせいではないかもしれません。
頑張れば頑張るほど、「つぎはぎ」が複雑になるジレンマ
IT部門として、現場の困りごとに向き合って要望を聞いては修正し、使いづらいと言われれば手を入れる。
しかし、修正に時間がかかり、思ったほど効果が出ない。
少し変えただけのはずなのに、影響範囲が広くて調整が大変になる。
その背景にはシステムが長年使われ、現場の変化と少しずつズレてきている現実があります。
「ここを直すとあっちが動かなくなる」という状態では、どんなに優秀なエンジニアでも、スピーディーな改善は不可能です。修正にかかる調査時間は膨れ上がり、リリースまでの時間は長引くばかり。結果として現場からは「IT部門は動きが遅い」と思われてしまう。
これでは、あなたの頑張りがあまりにも報われません。
解決策1:「部分最適」のモグラ叩きをやめる決断
まず最初に取り組みたいのは、一度立ち止まり「この修正は本当にシステム全体にとってプラスになるのか?」を考えてみましょう。
現場からの要望は「今の業務をなんとかしたい」という切実な声ですが、全てに「今のシステムへの機能追加」で応える必要はありません。時には「今のシステムでそれを実装するのはリスクが高すぎるため、別の運用でカバーしましょう」と提案することも、ITのプロとしての重要な判断です。無理な延命措置をやめることが、結果として現場を守ることにつながります。
解決策2:機能ではなく「業務の仕組み」に目を向ける
次に、視点を「システムの画面」から「現場の業務」へと広げてみましょう。
例えば、「入力項目を増やしてほしい」という要望があったとしても、そもそもそのデータ入力自体が業務プロセスを見直せば不要だった、なんてことはよくある話です。システムが古くて改修が難しいなら、システムに合わせるのではなく、業務のやり方を整理することで解決できないかを探ってみてください。
解決策3:未来のために「刷新」という選択肢をテーブルに乗せる
最後に根本的な解決策を提案します。それは、システムの「刷新」を視野に入れることです。
「システムの入れ替えなんて、大ごとすぎて無理だ」と思うかもしれません。しかし、老朽化したシステムを維持するコストと、あなたのチームが疲弊していくリスクを考えると、限界を迎えたシステムを使い続けることは、会社にとっても損失です。
「今のシステムのままでは、現場改善は難しい。
だからこそ現場の要望を叶えられる新しい仕組みを検討しませんか?」と声を上げてみましょう。
あなたは現場の痛みを一番知っているリーダーです。そのあなたが提案する「刷新」には、誰よりも説得力があるはずです。
あなたが感じている「限界」は、新しいステージへ進むためのサインです。
「修理」ではなく「進化」へと舵を切ることで、あなたも現場も、もっと笑顔で働ける未来が待っていますよ。さあ、まずはチームで「これからの話」を始めてみませんか?



